水虫は垢を食べる「白癬菌」というカビ(真菌)が、足のゆびの間や足の裏の皮膚にすみつくために起こる感染症です。足にできる皮膚病のうち、水虫であるのは50%ぐらいで、残りの50%は水虫以外の皮膚病です。また水虫であっても、ほかの皮膚炎や細菌感染を合併している場合も多くあります。自己診断して、いきなり水虫の治療薬を塗ると、症状を悪化させてしまうことにもなりかねません。皮膚科の専門医の診断を受けた上で、きちんと治療しましょう。
◆水虫は高温多湿が大好き
清潔、乾燥を心がけて! 梅雨時から夏にかけての高温多湿の環境は、水虫の菌にとって、格好の繁殖時期です。長時間、むれやすい靴を履いたまま仕事をしている方は特に注意が必要です。
・職場ではスリッパなど、通気性のよいものに履き替えるようにしましょう。
・靴下は毎日洗濯し、十分に乾燥させ、靴は時々風通しのよいところで乾かしましょう。
・水虫の菌は、付着後24時間以内に洗い流せば感染を防ぐことができます。毎日、石鹸で足の指の間を洗うようにしましょう。
・家族に水虫の人がいる場合は、足拭きマットやスリッパは別にしましょう。
◆水虫の治療に必要なのは根気です。
毎日、きちんと薬を塗れば、2〜4週間で症状がなくなります。しかし治ったように見えても、菌が角質の奥深くで生きている場合があります。足の皮膚の細胞が完全に入れ代わるのに、約3ヵ月はかかりますので、医師の指示に従って、治療を続けることが必要です。
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