補聴器の選び方: 専門医の検査を受け、試用してから自分に最適なものを選びましょう。

概略年齢とともにだんだん耳が遠くなってくる「お年寄りの難聴(老人性難聴)」は、耳の奥の音を感じて脳に伝えるための細胞や組織が老化し、働きが衰えるために起こります。老化ですから、根本的な治療法はありません。しかし、補聴器を有効に使うことによって、障害を補うことは可能です。より快適な生活を送るために、自己診断せず、必ず専門医の検査を受け、補聴器を上手に選びましょう。

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◆補聴器を選ぶ前に

補聴器は医療器具です。まず、耳鼻科で聴力検査を受けましょう。聴力レベル、どんな周波数の音が聞きにくいか、言葉の聞き分けができるかどうかの聞き取り検査をします。その上で、医師から補聴器の処方をもらいます。その際、補聴器に詳しい店員のいる店、アフターケアの充実した店を紹介してもらうとよいでしょう。

◆補聴器にまつわるトラブルは

補聴器に関する不満は、「言葉がわからない」「音がピーピーいう」「まわりの雑音がやたら響く」などがあります。こうしたトラブルの多くは、自分に合っているかどうかをよく確認しないまま、衝動的に購入した時に起こります。必ず試用し、自分に合ったものを選びましょう。


◆購入の際のチェックポイント

・ 静かな室内でテレビやラジオの音量を変化させて、どの程度聞こえるかチェックします。
・ 多数の人の声が行き交う騒がしい室内で試用し、相手の声がどのように聞こえるか、チェックします。
・ いちばん聞き取りが難しいとされる映画や芝居のセリフが聞き取れるかどうかチェックします。

以上の結果を医師に詳しく伝え、アドバイスを受けながら、補聴器を取り替えたり、調整しなおしてみて、再度試用します。それを繰り返すことで、自分にもっとも合った補聴器を選択できます。

お年寄りの場合、難聴によって会話に不都合があると、人とのコミュニケーションが次第に減少し、それが認知症を進ませることにもつながります。恥ずかしがったりせず、積極的に補聴器を使用し、より快適で有意義な人生を送りましょう。

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