体の動きが悪くなるパーキンソン病。薬がうまく効けば、日常生活を送ることも可能です。パーキンソン病

概略脳の中の神経伝達物質が不足して、動作が遅くなったり、震えなどが起こるパーキンソン病。 身体の動きがぎこちないなどの症状があったら、早めに専門医に相談しましょう。

パーキンソン病の治療の基本は薬物療法です。薬がうまく効けば、仕事を持ち日常生活をお送ることも可能です。

◆パーキンソン病とはどんな病気?

パーキンソン病は、脳の神経伝達物質である「ドパミン」が不足して、身体の動きが悪くなる病気です。脳内の「ドパミン」の量は、20歳ごろに最大になり、加齢とともに減少しますが、通常よりも速くドパミンが減少してしまうのがパーキンソン病です。なぜドパミンが速く減少してしまうかは、はっきりしていません。50〜60歳代で発症することが多く、高齢化を背景に、患者さんは増える傾向にあります。

◆パーキンソン病の症状は?

主に次のような動作にまつわる症状が現れます。
● 動作緩慢:動作が遅くなる、まばたきが少なくなるなど、動きが少なくなります。 また、歩き出すと止まらなくなることもあります。
● 震え:力を抜いた状態で、手足が震えます。
● 筋固縮:筋肉がこわばって関節がうまく動かせなくなり、動きがぎこちなくなります。
● 姿勢反射障害:姿勢が崩れたときに、反射的に立て直すことができず、転びやすくなります。
ほかにも、歩きながらポケットの小銭を取り出すなど2つの動作が同時にできない、常に小刻みな震えが起こり、思いどおりに身体を動かせないこともあります。
これらの症状の現れ方には個人差があります。

◆パーキンソン病の治療は?

パーキンソン病の治療の基本は薬物療法で、不足したドパミンを補充します。これはあくまで症状を緩和するもので、根本的に病気を治すことはできません。しかし、薬物療法を上手に行うことで、仕事を持ち、日常生活を送ることも可能です。

きちんと薬物治療を受けることで、状態が良くなります。 まずは専門医に相談しましょう。

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